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2011年2月 9日 (水)

黒歴史物語:銀閣寺

2011ginkakuji001 2月5日の旅行の書き込みで、「銀閣寺の説明が、ちょっと美化された書き方だったのにはちょっと不満」と書きましたが、それは、パンフレットには「室町幕府八代将軍足利義政公が、祖父の足利義満公の北山殿金閣(金閣寺)に習って建立」と書かれている事。これはとんでもなく間違いで、義満の建てた金閣寺と義政の建てた銀閣寺は、似て全く違う意図で建てられています。
義満の建てた金閣寺は、元々政治の中枢を担うために作られた北山第の一部で、今で言う国会議事堂の一部でした。(花の御所が有名だけど、あれは早々と息子に譲って機能を失っている)周りには他の建物もあり、さながら官庁街の様子でしたが、義満の死後に他の建物は失われ、池に建つ建物が舎利殿となり現在の姿になったというわけです。言わば金閣寺は義満が政治を本格的に行うための場として作られたものです。
しかし、義政の建てた銀閣寺は、あくまで隠居の場所として作られました。足利義政と言えば、自分の後継者を考えあぐねた結果、応仁の乱を引き起こしたバカ将軍として有名ですが、ここでもバカっぷりを発揮します。応仁の乱によって、京の町は壊滅的な被害を受けて、疫病もはやり、町民が苦しんでいる時に、「こんな戦いを見るのは飽きた」とばかりに、本拠地から離れた場所に、いきなり贅を尽くした隠居場所を作ると言い出したのです。しかも、領民の税金で。まず京の町の復興をするのが将軍の役目のはずなのに、それすら放棄して、自分の趣味をふんだんに取り入れた別荘と庭園を作り上げているのです。それが今の銀閣寺の姿。バカぶりは、前の麻○首相の「アニメの殿堂」の比ではありません(笑)作っちゃったんですから。しかも、別荘が完成する直前に義政はこの世を去り、贅を尽くした別荘は、全くの税金の無駄使いになってしまいました。
 でもそれが東山文化という新たな芸術文化を生み出し、現在は世界文化遺産として観光名所になってしまったのですから、ただただあきれてしまいます。義政はバカ将軍でしたが、文化人としては優秀と言わざるを得ないのですから。でも今の政治家は決してこんな事をしないように。これは戦国時代手前の当時だからこそなしえた「愚挙」なのですから。

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