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2011年11月10日 (木)

やはり外交下手な日本

TPP参加で揉めに揉めまくっていますね。農業・漁業・医療分野は反対、一方で産業界では賛成と意見が真っ二つになっています。世論も意見が真っ二つに。ただ、私に言わせれば、反対理由のほとんどは、目先のデメリットばかり上げてる上に、ネットでも「アメリカの犬になるのか」「世界より自分の国を大事にせよ」と言う意見ばかり。
でも、そもそもこういう状況になったのは、あれこれの議論ばかり繰り返してTPP参加を参加先送りしてきたために、各国の機嫌を損ねて、日本が対等に意見を言える状況をなくしてしまったのがこの原因だと思います。もっと早くTPP参加をしていれば、農業でも日本にとって優位な条件を提示する事も出来たでしょう。しかし、ここまで先延ばしにしてしまったがゆえに今の状況に追い込まれてしまったとしか思えません。
でももし、ここで「参加先送り」にしてしまうと、ますます各国の信用をなくして、例えば円高対策でも誰も協力してくれなくなりますよ。(以前の日本単独の為替介入に批判があったのもそのためだと思います)さらに先送りすればするほど、農業にも漁業にも大きな影響を与える事も間違いありません。遠洋漁業に他国の妨害を受ける事もありうりますし、農産物の輸入出も法外な関税を付けられる可能性もあります。

これって、やっぱり幕末にそっくりなんですよね。海外など追い出してしまえばいいという意見(鎖国攘夷)と海外の技術を取り入れて対抗するべきと言う意見(開国攘夷)が対立、日米修好通商条約で不利な為替レートを突きつけられて鎖国攘夷派が猛反発する・・・という状況。
でも本当は黒船来航から50年前に、アメリカは「対等な通商」を求めて2度に渡って日本に来ているんですよね。でもそこで幕府は大砲を撃って追い返したり(モリソン号事件)、身分の低い者だけに対応を当たらせたり、オランダが「早く開国すべき」と意見したのに無視したりと、あらゆる形で問題先送りにしてしまったがゆえに、強硬派のペリーが「あんな相手には対等な通商など不要」と軍船で脅しをかけた…それが金銀の交換レートを不利なものにしてしまった真相です。もし井伊直弼がここで問題先送りにして通商条約を締結しなかったら、日本側の意見が言えず、ますます不利な条件を突きつけられたでしょう。

今回はネットを含めたマスメディアの情報錯綜などでいろいろ意見がありますが、ここは目先のデメリットばかり考えず、その先を見据えた前向きな考えで見てみるべきです。でも日本の性格は今も幕末(外国などなんぼのもの)や戦前(今は非常時である)と全く変わっていませんからねえ。だから日本は「外交下手」なんですよね。

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