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2017年6月16日 (金)

パンダ狂騒曲・第2章

散々ツイッターでも書きなぐっているのですが、ここでもひとまとめに。
上野のパンダの赤ちゃん誕生。いや、それ自体は喜ばしいことなんですよ。5年前の急死からようやく誕生した命、何とか無事に育ってほしいところです。
しかし問題なのはマスコミやその他。誕生した途端に、NHKのニュースではトップニュースで伝え、株式市場もご祝儀相場に、専門家は「自然交配で誕生するのは奇跡」と評価、中国政府のコメントまで伝え、経済の専門家まで「上野のパンダの経済効果は広島の優勝時に次ぐ」とまで、なんかパンダが生まれただけでこの大騒ぎっぷり。ちょっと過剰すぎないか?と思えてしまいます。早くも上野界隈はパンダ商戦に沸き、「上野はパンダの街だ」と言わんばかり。
でもちょっと待った。和歌山の白浜・アドベンチャーワールド(以下AWS)のパンダをお忘れでないですか!?

2017panda001

ここでも何度も紹介している通り、AWSでは世界的にもパンダの飼育数は本家・中国に次ぐ規模。過去にも16頭のパンダが誕生し、両方の飼育が困難と言われていた双子のパンダの育成も5組成功(実際は7組だが2組は片方が死産・死去)、現在も5頭のパンダが飼育中(永明・良浜・桜浜・桃浜・結浜)。
何よりガラス越しじゃない場所で笹をバリバリ食べている姿を見る事が出来るのは日本でもAWSしかありません。
それもそのはず、AWSは一応中国・成都の大熊猫繁殖研究基地・日本支部の肩書を持ち、展示よりも繁殖・育成に力を入れている場所。ある程度成長したら、中国に送り、本部でさらに交配を進めて近親交配を避けたパンダの個体数確保を目指しています。実際、中国に渡ったパンダは何頭か繁殖に成功し「浜一家」と評価され、最近では梅浜(めいひん)が雌を出産して母・良浜同様自分で順調に育てています。
昔は中国では人工授精で繁殖していたのですが、それゆえに母も子も出産後に育児の仕方が分からず、気が付かない間に生まれた子を潰してしまう事もあったとか。そのため、近年では自然交配による繁殖を積極的に行っているとの事。その中でも、AWSでの繁殖実績はひときわ高いといえます。

2017panda002
しかし、ニュースではたとえ双子が誕生しても、NHKすら「その他のニュース・1分前後」でしか放映されず、新聞の見出しも小さく、上野のパンダとはあまりにも扱いが悪すぎます。
さらに、先週5日にAWSから3頭のパンダ(海浜・陽浜・優浜)が繁殖のため中国に旅立っていったのですが、これは全国ニュースすらされず、地元紙に載る程度。日中の友好親善に貢献しているのは和歌山のパンダのはずなのに、上野しか注目されません。

挙句の果てには「パンダといえば上野でしょ?和歌山にいるの?」と思っている人までいる始末(会社の人の実際の言葉です)。これだけの実績を上げているのに、この扱い、ひどすぎやしませんか?

ようやく今年4月にNHKスペシャルでAWSのパンダ育成に密着した番組が放送されて、これで少しは和歌山のパンダが注目されるかな…と思った矢先に上野のパンダで吹き飛んでしまいました。気の毒になあ…

もちろん、上野のパンダの赤ちゃんには罪はありません。
でも、このあまりにも格差がありすぎる報道の差には文句を言わずにはいられません。パンダを見たい方はぜひ和歌山のAWSに行く事をお勧めします。

入場料が高い?千葉の夢の国に比べれば安いでしょ。

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